日本男児なら一度はあこがれる「お城」。
一国一城の主になれるものならなってみたいですね~。
さすがにDIYでは「お城」は無理がありますが、せめて石垣くらいなら・・・と考えて作ってみたのがこの「石垣テラス」です。(5年くらい前に作ったものです。)
もちろんセメント不使用!昔ながらの石垣の組み方で作りました!
テラスって、作ろうと思うと高いじゃないですか。
ウッドデッキ組むにしてもタイルテラス作るにしてもそれなりの予算が必要です。
石垣テラスは、時間と手間こそかかりますが、コストはほとんどかからないし、完成した時の達成感がハンパないので、家族de夫としてはちょっとおすすめしたい作品です。
ちょっと変わったDIYに挑戦したい人は読んでみてください。
1.必要な材料・道具
(材料)
・大量の石
なにしろ、石垣を組むわけですからね。
私の場合は、家族de妻の実家に石が大量にあったため、それを譲りうけて作り始めました。しかし、それでも足りず、家族でお出かけした際に、いろいろな所から少しずつ拾い集めてきました。
・固まる土(「まさ王」とか「カチカチくん」という商品名で販売されているやつです。量は広さによります。)
(道具)
・剣先スコップ
・園芸用スコップ
2.完成写真
周囲の防草シートは見なかったことにしてください・・・。(´ω`*)
5年たちますが、当然びくともしません。
この重厚さが石垣って感じで良くないですか?
まっ、自己満足ですが・・・。
3.作成手順
先に簡単に流れを説明します。
最初の状態がこうだとして・・・。
①土で内側の部分を作って・・・
②外側に石垣を組む。(薄い黄色の部分)
③最後に、固まる土を敷いて固める。
どうですか?簡単でしょ?
って、説明するだけなら簡単ですが、もちろん細かいポイントがあります。
順を追って説明します。
(1)土で内側の部分を作る。
この工程で注意すべき点は、石垣の分小さめに作るということです。
外側に石垣がずらーっと並びますからね。
その分を考えて土を盛っていきましょう。
それから、盛った土はしっかりと固める必要があります。
私はコンクリートブロックをドスンドスンと何度も地面にたたきつけながら固めていきました。
(2)外側に石垣を組む
これが、想像以上に時間がかかります。
まず、石を集めるのに時間がかかります。
量もどれくらいあればいいのか見当がつかないので、集まった石からくみ上げていくようにしました。
そして、一番難しいけど楽しいのが石垣作りです。
〇石垣の組み方
下の図は、石垣を横から見た図です。
最初の1つ目石は、実は半分くらい土に埋もれています。
しかも、奥の方下側に向かって傾くように埋めます。
こうすることで、この上に載っていく石がすべて奥の方下側に向かうようにしていくわけです。
こうやって組むことで、セメントを使わずとも崩れない石垣が可能となります。
ただし、低いものに限定で、高く組むのは危険!素人はしてはいけません。
1つ目の石を置いたら、隙間を土で埋めて、2つ目の石です。
こちらも理屈は一緒ですね。
奥の方下側に向かうにように積み上げていきます。
こう考えると、石垣として組みやすいのは
「ある程度長さがあり、表面がフラットに近いの石」
ということになります。
石を集めるときは、そのような意思を拾うようにしてください。
あと横から見ると、1つ積んだらその上にという感じに見えますが、実際には、1つ目の石を2~3個設置し、その上にうまく載る石を探して積んでいくという感じになります。
下は、石垣を正面から見た写真です。
土台の石を組んだら、その間の上に次の石がくるようにします。
こうして、できるだけ隙間なく積み上げていくことがポイントになります。
そして、石垣最大の難所といわれるのが角(かど)です。
過去に職人さんを悩ませてきたのも、この角(かど)の設置だったそうです。
以下は、角(かど)の拡大写真です。
ポイントは、角を支える大きな石を角に設置するということになります。
お手本があんまりよくないので上記の写真をもとにもうちょっと理想に近づけた絵にしてみます。
あんまり変わらないかな…すいません。(;一_一)
写真の黄色い部分が、角(かど)設置の肝となる角石(かどいし)になります。
ここに角(かど)をしっかりと支える大き目の角石(かどいし)をどーんっ!と設置することで、角(かど)を強靭に組み上げることが可能となるそうです。
ですから、角石(かどいし)になる石を、しっかりと探してくる必要があります。
・・・と、ここまで偉そうなことを書いてきましたが、写真を見てわかる通り
理想通りになんて組めません!(爆)(; ・`д・´)
なにしろ合うピースのないジグソーパズルのようなものですから、拾ってきた石の中から合うものを探しては積み上げ、崩しては積みなおし・・・のものすごく地味で時間のかかる作業となります。
1時間以上かけて5個くらいしか積めなかったときとか、正直
「おれ、なにやっているんだろう・・・。」
と感じた時もありました。
もう、こだわりだしたらきりがないんですよホントこれ・・・。
でも、大丈夫!
絶対的なコツがあります!
これさえ身につければ完成までもっていくことが可能です。
そのコツとはズバリ・・・
妥協です!(爆)(; ・`д・´)
えぇ、もう、これしかありません。
「どうせ3~4段くらいしか積まないし、崩れなけりゃいいじゃん!」
くらいの気持ちで積みましょう!
この妥協力ともいうべ力を身につけてからはそりゃぁもう、スピードが一気に上がりました!
セメントで固定したわけでもないし、気になったらあとからいくらでも組みなおせる!
そう自分に言い聞かせて、積んでいったことを思い出します・・・。(  ̄- ̄)
(3)表面を固まる土で固める。
最後は、簡単ですね。
雑草が生えないように固まる土とかで表面をコーティングします。
これである程度の雑草は防ぐことができます。
ただし、どんなに頑張っても草は生えます!(こんな感じ↓)
これはもうしょうがないですね。
端っことか、石垣の間とかまではさすがにふさげません。
でも、これはこれでいいかなと思っています。
石と石の間から生えてくるところなんかいかにも石垣っぽいでしょ?
風情があると考えて、むしろこれはこれで良しっ!・・・としています。
4.まとめ
この石垣テラスを作り始めたころ、河原にお出かけすることが増えました。
長細くて面構えの良い石やかっこいい角石などを拾いに行くためです。
特に角石(かどいし)は重要で、大きくて、直角で、表面がかっこよくて・・・とかこだわって探していたことを思い出します。
そういえば、河原で石を拾って大きめのトートバックにいれて運ぼうとした時・・・
家族de妻が石を運ぶと言って、バックを持ち上げたとたん
なにこれ!ばかやない!何の罰ゲーム!?
と言っていたのを思い出しました。(笑)
1つ1つが漬物石クラスの重さですからねー、2~3個入れただけでも相当な重さです。
というわけで、当時は大変でしたが、今思い返すと家族で取り組んだいい思い出になっています。
家族でお出かけの良いきっかけにもなりますよ。
ちょっと変わったDIY がしたい方
お城の石垣にあこがれている方
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