「靴箱下収納をピッタリサイズに作りたい!」
という方のお役に立てればと思って書いた記事です。
靴箱の下にスペースがある方は、きっと
「このデッドスペースを有効活用したいなぁ・・・」
と感じたことがあると思います。
靴箱下収納は、既製品でも色々とラインナップされています。
しかし、ご自分の家の靴箱の下にピッタリの商品となると、恐らくありません。
理由は、
ぴったりフィットさせようと思うと、靴箱下収納は、左右で高さが違ってしまう
からです。
えっ?写真を見るとそうは見えないって?
でもこれが微妙に違うのです。
これを作った当時は、まだ経験の少ない初心者で理由がわからず、たいがい苦労しました。
(;一_一)
まぁ、ベテランの方にとっては大したことないのかもしれませんが・・・。
とにかく、
「ピッタリサイズのシンデレラフィット靴箱下収納をDIYしたい!」
と思われる方にとって、少しでも参考になればと思います。
1.完成品写真(ビフォー・アフター)
作成前(ビフォー)
完成後(アフター)
2.必要な材料
(材料)
・パイン集成材 18mm厚 (グッデイでいいのが売っていました。)
・木ねじ (45mmくらいの長さを使用)
・キャスター (けちってカラーボックスについてきたやつを流用しました。でも、玄関タイルの上に乗るので、ゴムのキャスターの方が良かったな~と思っています。)
・塗料 (お好みで♪)
3.靴箱下収納作成の注意点(ここがポイント!)
さて、作成に当たって気を付けなければいけない点を説明します。
次の写真を見てください。
これは、作成した箱の背面から高さを測った様子を示しています。(キャスターを除く)
その差、実になんと1cm以上!
この「差が1cm以上」という数字は、ある程度DIYをしている方ならご理解いただけると思うのですが、誤差というレベルではすまない大きさです。
なぜ、このようなことになってしまうのか?
最初は
「中古の家だから経年劣化とともに重みで作り付けの靴箱にずれが生じたのかなぁ…」
なんて考えていましたが、そんなわけないですね。
だって、支えのある奥側が床から19cm以下なのに対して、荷重がかかって下がってくるであろう手前側は床から20cm以上もあるわけですから!
図にすると以下のような状態になるわけです。
ここまでくれば、もうこの差が何から生まれてくるかわかると思います。
そう、この差を生み出している原因は、ずばり勾配です!
考えてみれば玄関ですから、当然、水はけのことを考えて設計しているに決まっています。
奥側よりも玄関側の方が低く、水が外へと逃げていくように傾斜がついているわけです。
よって、靴箱下にシンデレラフィットの収納をDIYしようと思ったら、この勾配を考慮しながら作成することが必要となるわけです。
というわけで、次から作成手順を紹介します。
ただし、最初は勾配に気が付いていなかった工程です。
勾配を計算に入れて計画すればもっと簡単な工程になると思います。
4.作成手順
①材料の切り出し・やすりがけ
当初は、高さ20cmの箱を作成し、それにキャスターをつけて完成する予定でした。
よって、左右ともに20cm高の側板を切り出しています。
あとは、床板、背面板、全面板をそれぞれ必要なだけ切り出しました。
②組み立て
組み立てですから、ここもそんなに難しくはありません。
箱状に組み立てて・・・、キャスターをつけて・・・、よし完成!
ということで、靴箱下にガラガラと入れようと思ったのですが、これが見事に入らない!
先ほど説明した通り、勾配を考えて設計しなかったので、手前から入れると途中で入らなくなってしまいました。
靴箱と高さを合わせてみると、1cm以上もずれが!
このときは、本当に原因がわからなくて何度も箱の高さを測りなおしたことを覚えています。
今思い返すとほほえましい・・・(´ー`)
③現場に合わせてパーツを削る(ここがポイント!)
で、ここからが戦いでした。
とにかく靴箱下に収納されるサイズになるまで小さくしていく必要があります。
箱を一度ばらして、パーツの高さを低くしていく作業をしました。
そこで活躍したのが「丸のこ」と「カンナ」です。
私が使用しているのは次の商品になります。
今回は、詳細については省きますが、この2点は、いずれもいつか記事にしようと思っているくらいの優れもの!
DIY好きの方におすすめのアイテムです!
この2つを使って、高さを調節しました。
まずは、側板です。
玄関奥側は19cm以下ですから、側板の高さを低くカットします。
これは、丸のこでOKですね。
苦労したのは前板です。
なにしろ微妙に台形になるわけですから。(下図参照↓)
前板は指をひっかけて引き出せるようにすのこ状に組み上げる計画でした。
当然まともには組めませんので、微調整が必要です。
以下のように細かく調整して台形を感じさせないように配慮しました。
要は、それぞれの部分をちょっとずつ台形に近づけたということです。
こうすることで、全体としてはあんまり台形を感じさせないようになったかなと思います。
実をいうと、手立て③は実は結果論で、もうちょっとうまくやれば、キャスターはしっかりと隠せたかもしれません・・・。( ;´Д`)
④キャスターについて
キャスターは、経費節減のためカラーボックスについていたものを流用しました。
キャスターは、外からはあんまり見えないように、前板で隠すようにしています。
でも、タイヤがプラのキャスターなのでできればゴムの方が良かったなーと思っています。
でも、キャスターの高さが高いと収納量がその分減ってしまうので悩ましいところです。
⑤塗装
あとは、塗装です。
当然、子どもにも手伝ってもらいます。
塗りが下手でもいいんです!
家族で仕上げることが大切ですから!
d(・∀・`。)
玄関で使うということで、確か、ウレタン系のニスを使ったと思います。
5.まとめ
今回は、靴箱下収納を作るうえで、自分が苦労したことを中心に記事にまとめました。
似たようなものを作ろうとしている方の参考になればと思います。
DIYの経験を積むにつれて、
「現場合わせって本当に重要だなぁ~」
と思うようになりました。
ちゃんと寸法を測ったつもりでも、左右や手前と奥とで高さが微妙に違ったり、直角だと思われたところが角度が微妙に違ったりすることが山ほどあります。
設計図を描くことも大切ですが、やはり最終的な修正作業は現場で合わせてからとなるので、DIYを習得していく以上、この技術を磨いていきたいなと思っています。
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