ダボ継ぎをけっこう使う家族de夫です。
DIY好きなら、一度は挑戦するダボ継ぎ!
やってはみたもの、微妙なずれに悩んだことはみなさんきっとあるはず!
少なくとも私は何度もあります!( ;´Д`)
ダボ継ぎって実はけっこう難易度高めです。
両サイドの穴の位置が正確にそろっていないときれいにつなげることができません。
精密な穴あけスキルが必要となるのです。
そうはいっても、所詮は趣味のDIY!
そこまでのスキルや道具がすぐに手に入るわけではありませんね。
そこで今回は、
①正確に穴をあけるコツ
②ズレちゃったときの対処法
について、私なりに取り組んでいることを紹介したいと思います。
1.正確に穴をあけるコツ
ダボ継ぎの穴あけに要求される条件は以下の点でしょう。
①穴が垂直であること。
②深さが木ダボの半分程度であること。
③両サイドの穴の位置がそろっていること。
①②は、素人でも意外とどうにかなります。
厄介なのが③!ほとんどこれといってもいいくらいかも!
それはとにかくとして、これらの条件を満たすためのコツについて、紹介していきたいと思います。
(1)垂直に穴をあけるために
ダボ継ぎをする際、ダボを入れる穴が接着面に対して垂直(90度)であることが絶対条件です。斜めになっている穴ではしっかりとつなぐことができません。(下図参照)
そこでよく使われる道具が次の道具ですね。(私も使っています。)
ダボ継ぎ用のドリルガイドは他にも、センタリング機能付きとか固定器具付きとか色々と出ているようですが、値段的にもこれが一番良いかと思われます。
素人DIYレベルだと、片方がズレた場合、センタリング機能意味ないし、センターでない所定の位置で固定するって意外と難しいなぁとか考えちゃうと、結局これを使っています。
でも、いい道具があったら、教えてください!(^^;)
ということで、このような道具を使うことで、初心者でもある程度垂直に穴をあけることが可能となります。
穴をあけるときは、ドリルガイドをしっかりと抑えて穴をあけるようにしましょう。
クランプなどの固定器具で固定できればそれがベストでしょう。
(2)穴の深さを木ダボの半分程度にするために
穴の深さは、木ダボの半分よりも2~3mm程度深めにしておきましょう。
木ダボは、あとでボンドを流し込んで接着するとボンドを吸って膨らみます。
ギリギリだと接着面が浮いてきてしまうことがあるので注意が必要です。
例えば木ダボが4cmなら、穴の深さは40mmの半分で20mm+2~3mm=22~23mmとなります。
深さを確認するうえでよくやるのが、ドリル刃にテープを貼る方法↓ですね。
写真だとわかりにくいですが、テープの端を少し折っておくと、あとではがしやすいです。
でも、ドリルガイドを使う場合、このテープが邪魔になることがほとんどだと思います。
そこで、ガイドに差し込んだ状態でどこまでドリル刃を入れるかを確認しなければなりません。
私が使っているドリルガイドの場合、下写真のようになります。
上記はインパクトドライバーにφ8mmのショートビットを取り付けて、ドリルガイドに限界まで差し込んだ時の写真です。
ちょうど25mmくらい刃が出ますね。
ですから限界の1~2mm手前でドリルを止めればいいことになります。
このように、どこまでドリル刃を差し込むのかを確認しておくことが大切です。
(3)穴の位置を正確にマークするために
穴の位置は、定規で測ったって駄目ですよ!
必ず、ダボ用のマーカーを使いましょう。
木ダボは6mm、8mm、10mmが一般的なサイズだと思います。
サイズを間違えないように購入しましょう。
使い方は簡単です。
①片方にあけた穴にマーカーを差し込む
②もう一方の木材にマーカーを押し当てる。
このとき、まっすぐな木材をあててそわせるなどして、正確にマークすることが大切です。
それとどことどこを合わせたか後でわかるようにするために、印(写真の☆など)を描き入れておきましょう。
③マークを確認する。(下写真のように、小さな穴ができていればOKです。)
とまぁ、一応説明してきましたが・・・、多分ここまでは素人でもどうにかなります。
問題は次からです!
(4)穴あけの際に起こるずれを防ぐために(ここが一番のポイント!)
ここです!ここで、わたくし家族de夫はさんざん失敗してきました。
まず、ダボマーカーで正確にマークしたからって、すぐにドリルで穴をあけちゃ駄目です!
マークの穴は所詮マークであって、それ以上でもそれ以下でもありません。
正確にマークを付けたからと言って、そこを中心に穴をあけることはとても難しいのです。
なぜなら、穴をあける際、ドリル刃は固い方から柔らかい方へとズレるからです。
これを回避することが、ダボ継ぎ最大のポイントだと思います。
ですから、木口にマークするなんてもってのほか!
どうずれるかわかったもんじゃありません!(; ・`д・´)
木口が接着面になる場合は、かならず木口の方に先に穴をあけましょう。
で、回避するポイントですが、使うアイテムはこれ!
そう!千枚通しです!
マークした箇所に正確に穴をあけるためには、
ドリル刃がずれないようにすることがポイント
になります。
そこで、マークした穴をより大きく、深くすることでズレを回避できる可能性をぐーんと上げることが可能となります。
千枚通しを使ってマークした穴を、大きく・深くしておきましょう!
千枚通しは、トンカチでたたき入れることになるので、商品リンクにあるような持ち手を貫通しているタイプのものが良いでしょう。
3歳の娘にトントンしてもらいました。
「ぺったんこー、それ、ぺったんこー、それ」と、餅つき感覚でしたが楽しくトントンしてくれました♪
ちなみに、以前はドリルガイドの付属のポンチを使っていましたが、これは全然ダメでした。
このポンチは、先端が千枚通しほど尖っていないため、木の硬さに負けてずれてしまいます。
そこで次に、これとは別にポンチを購入しました。
これは、かなり精度が上がりました。
これだとほとんどズレずに、大きな穴をあけてくれます。
やはり、先端のとがりがポイントなのでしょう。
下の写真は、3種類の先端を比較した写真です。
右が付属のポンチ、真ん中が購入したポンチ、左が千枚通しです。
写真だとわかりずらいですが、付属のポンチはよく見ると先端が若干丸みを帯びています。
これがズレの原因だと思われます。
購入したポンチも良いのですが、やはり千枚通しが現状ベストです。
しっかりと尖っていてズレる余地が一番少ない。
これで、素人でもかなりの精度を出すことができると思います!
2.ずれちゃったときの対処法
と、ここまでやっても、それでもズレちゃう・・・、それがダボ継ぎです。
そこで、ここからはズレちゃったときの対処法を紹介します。
(1)別の場所に穴をあけなおす
正攻法の対処法は1つしかありません。
それは、
「別の場所に穴をあけなおす」ことです。(参考写真↓)
当然見てくれは悪くなります。
でも、どうせ接着したら見えなくなるから大丈夫!
2このうち片方だけズレたなら1こあけなおす。
2こともずれていたなら2個あけなおす。
穴をあけるスペースがあるなら、あけなおしが一番です!
(ちなみに間違った穴は、埋め木しておくといいそうです。)
でも、状況によっては、「穴をあけるスペースがないっ!」って場合もありますね。
そんなときは、次からの対処法で・・・。
ただし!ここからは正攻法とは言えません!
ダークサイドの対処法(●皿●)なので、くれぐれも自己責任でお願いします!
(2)穴を広げる
まぁ、最初はこの発想になりますよね。
ずれが1mm以上と大きい場合はこの方法になるでしょう。
φ6mmのダボならφ7~8mmのドリル刃で、φ8mmのダボならφ9~10mmのドリル刃で穴をあけなおすといった感じです。
注意点としては、両方の穴を広げては駄目ということです。
広げるのは片方だけ!それから一度接合して様子をみましょう。
(3)木ダボを細くする。
で、次に出る発想がこれですね。
「板材だから穴を広げる余裕なんてない!」
って方はこちらの対処法になります。
1mm以下のずれなら多分対処可能です。
木工やすりで少しずつ木ダボを削り、合わせていきましょう。
木工用の鬼目のやすりがガシガシ削れていい感じでした。
自分の指まで削ってしまわないように注意してくださいね。
少し削っては合わせ、また少し削っては合わせ・・・地道で時間のかかる作業ですが、いい感じの妥協点を見つけることができるでしょう。
ダボが細くなる分、強度が下がるなどの弊害が予想されるので、削りすぎには注意です。
まぁ、あくまでダークサイドの方法(●皿●)ですので、自己責任でお願いします。
ちなみにダボはぎゅっとやれば少しつぶすこともできます。(下写真)
ただし、これもつぶしすぎると写真のように強度に支障が出てきますので、注意が必要です。
まぁ、ダークサイドの方法(●皿●)ですからね・・・。
3.まとめ
なんでもそうですが、丁寧にやらないと駄目ですね・・・。
木工をするたびに、つくづく感じています。
難易度の高いダボ継ぎですが、それでも私がけっこう使う理由は、
①ねじ頭が見えず仕上がりがきれい
②組み立て式の作品にも使える
③棚板を支えることにも使える。
などのメリットがあるからです。
そして、何より手軽にできる!ということですかね。
穴あけのコツさえつかめば、本当に手軽につなぐことができます。
ダボ継ぎで失敗したことがある方も、あきらめずにチャレンジしてみてください!
穴あけのスキルが向上すること間違いなしですよ!
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