これを作るのに一時はまってしまった家族de夫です♪
今回は、家族de妻に頼まれて作ったモンテッソーリ教具「メタルインセッツ」を紹介します。
これを作って娘に見せたとたんお絵かきを始めたので「おぉ~っ!作って良かった!」と思いました。
材料はすべて百均で手に入るので、自作を考えている方は参考にしていただけると思います。
ちなみに、本物はこちら↓。メタルというだけに金属でできています。
1.材料・道具
(材料)
・工作用紙(1cm方眼が入っている厚紙です。)
・カラーボード(スチレン素材(発泡スチロールみたいな素材です。)の軽い商品。裏表で色が違います。ダイソーで見つけました。裏表で青赤なのが本物と同じでGOOD♪d(・∀・`。))
・PPシート 不透明(セリアの商品、はさみでも切れちゃう素材です。これ自体だとしなりますが、カラーボードに貼り付けることで、定規のようにしっかりとします。)
・カラーマグネット(セリアの商品です。)
(道具)
・カッター(これが最重要アイテム。特に刃が命!OLFA(オルファ)等、よく切れるものでないときれいにカットすることができません。)
・円カッター(円を切るときだけ使いました。なくても大丈夫と思います。)
・定規(カッターを多用するので、「透明」「方眼入り」「カットする側に金属入り」が使いやすいと思います。)
・カッターマット(これも必須ですね。広い方が作業しやすいと思います。)
・両面テープ(2cm幅と1.5cm幅を使用しました。でも、なんでも良いと思います。)
・紙やすり(240番のものを使用しました。)
・その他(鉛筆やらコンパスやら消しゴムやら・・・)
こう考えると、材料は百均でそろいますが、道具はそれなりに用意が必要ですね。
個人的にはこれらの道具はあってもいいと思うものなので、どれもおすすめですよ。
(;^ω^)「あ・・・、円カッターだけはなくてもいいですね。」
2.作るにあたっての条件
さて、メタルインセッツを自作するにあたって、妻から言われた希望は次の通り。
②可能な限り精度を上げてほしい。
③大きさは、本物と同じくらいにしてほしい。
厄介なのは①と②ですよね。
①を達成するためには、素材としてある程度の強度が必要です。
②を達成するためには、精度を出すため加工しやすい素材、つまり柔らかい素材が望ましいわけです。
この矛盾点を解決するために考えたのが、スチレンボード&PPシートのハイブリッド構造です。↓
加工が容易で厚みを確保できるスチレンボードに、ある程度強度のあるPPシートをはりつけることで、定規のような使い心地が実現できたかなと思います。
3.作成手順
(1)工作用紙に図形を描き、切り抜く。
最初は、工作用紙からスタートします。
私は1辺13cmの正方形で作成したのですが、本物は14cmです。
家庭用だからと思って1まわり小さくしたのですが、ちょっと後悔しています。
枠部分で細いところが出てしまったので14cmの方が余裕があって良いと思います。
工作用紙であれば、正確な作図や加工が可能です。
描いたら、カッターで切り抜きましょう。
上写真は、正五角形を切り抜いた時の写真です。(いろいろな形を作ったので、写真がバラバラで申し訳ない・・・)
正確な作図が難しいものは、画像を印刷して工作用紙に貼り、切り抜き作業をしました。
図形のサイズは、10cm四方に収まるようにしています。
市販品の正方形の1辺や円の直径が10cmであったため、それに合わせました。
この切り抜いた外側の枠が、一次定規となります。
(2)工作用紙をPPシートに貼り付け、図形を切り抜く。
先ほどカットした工作用紙(枠の方)を同じサイズにカットしたPPシートに貼り付けます。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、右上と左下をセロハンテープで固定しています。
工作用紙は、切り抜いた後はがすことになるので動かない程度で十分です。
そして、この工作用紙を基準に、今度はPPシートを切り抜いていきます。
PPシートは、固めの素材です。
対して定規になる工作用紙は簡単に切れてしまうので注意が必要です。
コツとしては、1回や2回で切ろうとするのではなく、何度もなぞりながら少しずつ切っていくという事かなと思います。
精度が大事なので、とにかく丁寧に切っていきました。
そして、切り抜いた外枠が二次定規になるわけです。
(3)PPシートをカラーボードに貼り付け、図形を切り抜く。
切り抜いたPPシートを今度は、同じサイズのカラーボードに貼り付けます。
ここは、しっかりと貼り付ける必要があります。
特にはがれやすい外側、内側は、両面テープをピッタリの位置に貼り付けました。
曲線の場合は下写真のように、はみ出すようにはりつけて、はみ出した部分をカッターでカットしました。
型取りに使う教具ですから、鉛筆などの細い芯が入ってきても、はがれたりしないようにしっかりと貼り付ける必要があると思います。
そして、カラーボードに貼り付けます。
あとは、PPシートをたよりに、カラーボードをカットすればいいわけです。
先ほどの工作用紙よりもPPシートの方がしっかりしているので切りやすいと思います。
ただし、カラーボードはスチレン素材でとても柔らかいので、切るときは注意が必要です。
一気に切ろうとするとバリが出たりしてきれいに切れません。
コツは、よく切れるカッターを使う事。
そして、少しずつ何回もなぞりながら丁寧に切っていくことだと思います。
一度に切ろうとせず、数回に分けて少しずつ切っていくときれいに切ることができました。
(4)切り抜いたカラーボードの図形を紙やすりで磨く。
切り抜いたカラーボードの図形は、当然きつきつですから、自然にすーっとは、はまりません。
また、所詮は人間の手で切っているので多少はバリが出ると思います。
そこで、紙やすりで磨いていきました。
このとき、紙やすりは必ず平らな台の上に置いて磨くようにしました。
これも、精度を出すためです。
手で持って磨くとかならずゆがみが出ます。
直線を磨くときは特に注意が必要と思います。
また、スチレン素材はすぐに削れてしまうので、削りすぎに注意です。
少し削っては型枠にはめ、また少し削っては型枠にはめ・・・というようにして、すーっと自然にはまるようにしました。
また、上下や左右を反転・回転させて、どちら向きでもちゃんとはまるか確認しました。
所詮は人の手でやっていることなので、図形にもよりますが上下左右をひっくり返して確認することが必要と思います。
(5)磨いたカラーボードを切り抜いたPPシートに貼り付け、はみ出た部分をカットする。
自然にすーっとはまることが確認出来たら、次は、切り抜いたPPシートに貼り付けます。
こちらもはがれ防止のため、下写真のように、端にピッタリくるように両面テープを貼りました。
ここで注意する点は、
カラーボードの方はやすり掛けをしたためやや小さくなっている
ということです。
よって貼り付けると、下写真のように必ずはみ出る部分が出ます。(右側の白いところ)
このはみ出たところを、はさみやカッターでカットしていきます。(PPシートは、はさみでもカット可能です。)
カッターで切るときはカラーボードまでカットしないように、上から定規を当てた方が良いと思います。
これですっとはまるカラーボードとサイズがそろうので、PPシートの方もすっとはまるようになります。
そして、最後に紙やすりで仕上げ磨き。
ハイブリッド状態(PPシート&カラーボード)になったものを磨いて形を整えていきます。(特に曲線部分や角の部分)
(6)持ち手をつける。
持ち手は、セリアのカラーマグネット(プッシュピン型)を使いました。
マグネットはダイソーに無色の物もありましたが、なんとなく市販品に近づけたくて少しコストはかかりますが、青いものをそろえることにしました。
接着は両面テープだけです。
両面テープとカラーボードは相性がいいようでかなりピタッとつきますよ♪
ちなみに他の色は、後々作る幾何タンスで使う予定です。
4.まとめ
これを作ったそばから娘がお絵かきを始めたのが印象的でした。
写真は、外枠を使っていますが、もちろん内側の型を使ってもOKです。(むしろ内側の方が描きやすい気がします・・・。)
あと、精度・精度とえらそうに言ってきましたが、正直言って
そんなにうまくいきません!(爆)(;゚Д゚)
写真ではそれなりに見えるかもしれませんが、よく見ると、角がかけたり、曲線がゆがんでいたりしています!
まぁ、恥ずかしながらこれが私の限界ですね。
ただ、これを作って思ったのですが、市販品は金属製なので、三角形などは取り扱い注意でしょうね。
「とがっていて危ないのでは?」と思います。
そういう意味では、手作りの方が安全な気がしますね。
ただし、金属なら重さがあるので型取りをするときには十分な安定感が生まれるのでしょうね。
私としては、これを作るのが楽しかったので、次の幾何タンスの作成も楽しく取り組めそうです。
ただ、使い方についてはよくわからないので家族de妻にお任せだなぁ~。
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